ハゼ科
[Gobiidae]



ハゼって,約250属,2,000種以上いるそうです。
お魚全体で20,000種くらいと聞いたことがあるので,
1割の種が,ハゼということになるんですかねぇ
日本には,400種くらいいるそうです。
まだ和名や学名のない種も,たくさんいます。

そんなハゼですから,
熱狂的なマニアが,いっぱいいるのも納得できます。
1匹のハゼを求めて,海外に行く人もいるそうですよ。
私も,できることならば,そうしたいんですが・・・(汗)

お金も時間もない私は,
近場で見られる変わったハゼを調べる毎日です。
それはそれで,結構楽しい♪

どこかに行ったら,たいていハゼをリクエストしてますが,
せっせと撮ってたら,いつのまにか,50種を超えました。
通算で80本も潜ってないのに・・・
50種中,約30種は,
一度だけ行った石垣・西表で見たんですがね。
特に西表はハゼの宝庫ですね。
あまりの種類の多さにビックリしました。
住みたい。



スズキ目 ハゼ亜目 ハゼ科
ハゼ科 Gobionellinae亜科 キヌバリ属 キヌバリ
チャガラ
ニシキハゼ
サビハゼ属 サビハゼ
ハゴロモハゼ属 クロオビハゼ
オオモンハゼ属 カタボシオオモンハゼ
Gobiinae亜科 イソハゼ属 アオイソハゼ
アカイソハゼ
アカホシイソハゼ
オヨギイソハゼ
イソハゼ属の1種-2
ベニハゼ属 アオギハゼ
イチモンジハゼ
チゴベニハゼ
ベンケイハゼ属 ベンケイハゼ
サンカクハゼ属 ヒレフリサンカクハゼ
ツマグロサンカクハゼ
セスジサンカクハゼ
ハタタテサンカクハゼ
カザリハゼ属 クツワハゼ
ホシノハゼ
ホシカザリハゼ
マダラカザリハゼ
ケショウハゼ属 ケショウハゼ
ダテハゼ属 ダテハゼ
ヒメダテハゼ
ミナミダテハゼ
ハチマキダテハゼ
ニチリンダテハゼ
ヤマブキハゼ
サラサハゼ属 サラサハゼ
ジュウモンジサラサハゼ
キンセンハゼ
サザナミハゼ属 オトメハゼ
ヒメクロイトハゼ
イトヒキハゼ属 ギンガハゼ
タカノハハゼ
ヒノマルハゼ
フタホシタカノハハゼ
ネジリンボウ属 ヒレナガネジリンボウ
キツネメネジリンボウ
ヤシャハゼ
シノビハゼ属 シノビハゼ
ハタタテシノビハゼ
ヒメシノビハゼ
シノビハゼ属の1種
カニハゼ属 カニハゼ
コバンハゼ属 イチモンジコバンハゼ
キイロサンゴハゼ
アカメハゼ属 イロワケガラスハゼ
ホシハゼ属 ホシハゼ

オオメワラスボ科とともに,ブログにも写真公開中です。



キヌバリ
Pterogobius elapoides
2008.6.28 葉山 
北海道南部から九州に分布。
浅い海の岩礁や藻場に生息。
幼魚は群れ,成魚は単独で行動。

張った絹布に例えられる滑らかな体には,
6本ないし7本の黒色横帯あり。
前者が太平洋型,後者が日本海型。
チャガラ
Pterogobius zonoleucus
2008.6.28 葉山 
ニシキハゼ
Pterogobius virgo
2008.6.28 葉山 
サビハゼ
Sagamia genetonema
2008.6.28 葉山 
東北から九州に分布。砂地に生息。
顎下に短い白ヒゲが多数あり。
全長15cm。腹鰭は吸盤状。

産卵期は水温の低い1〜4月。
卵は細長い。(最初は丸いらしい)
幼魚のうちは群れで泳ぐ。
クロオビハゼ
Myersina nigrivirgata
2008.9.17 西表 
石垣,西表,フィリピンに分布。
内湾の泥地に,テッポウエビと共生。
巣穴は上向きです。

黒帯を挟んで,背面は灰,腹面は白。
鰭蓋部には青緑色斑が広がります。
黄色個体もいるそうです。
カタボシオオモンハゼ
Gnatholepis cauerensis cauerensis
2008.9.15 石垣 
徳島以南の中・西部太平洋に分布。
とされてますが,伊豆にもいます。
砂礫底域に生息。全長6.5cm。

胸鰭の上の黄色小斑が名前の由来。
砂を口に含み,有機物を濾し取り,
鰓から砂を吐き出します。
アオイソハゼ
Eviota prasites
2008.9.18 西表 
アカイソハゼ
Eviota masudai
2008.11.1 菖蒲沢 
アカホシイソハゼ
Eviota melasma
2008.9.15 石垣 
オヨギイソハゼ
Eviota bifasciata
2008.9.18 西表 
イソハゼ属の1種-2
Eviota sp2
2008.9.17 西表 
ごく一部でナデシコイソハゼと呼ばれ,
正式には,sp2になると思います。
sp7と記述されているものも見ますが。

イソハゼ属は,日本沿岸に約30種いて,
名前の付いてないものも多数います。
まだ,十分に分類されてないんですね。
アオギハゼ
Trimma tevegae
2008.9.15 石垣 
西部太平洋から紅海まで,
日本では八丈島や沖縄に分布。
どうやら伊豆でも見られるようです。

体長は4cm程度。
洞窟のような暗がりを好み,
仰向けで,プカプカと群れてます。
イチモンジハゼ
Trimma grammistes
2008.6.28 葉山 
チゴベニハゼ
Trimma naudei
2008.9.15 石垣 
ベンケイハゼ
Priolepis cincta
2008.9.18 西表 
体長5cm。相模湾以南,
西太平洋から紅海にかけて分布。
珊瑚礁や岩礁の隙間に生息。

全身見えれば,近縁種と区別可能。
コクテンベンケイハゼは尾鰭に黒斑。
ミサキスジハゼは後ろ半分に縞なし。
ヒレフリサンカクハゼ
Fusigobius signipinnis
2008.9.15 石垣 
ツマグロサンカクハゼ
Fusigobius melacron
2008.9.15 石垣 
セスジサンカクハゼ
Fusigobius gracilis
2008.9.15 石垣 
ハタタテサンカクハゼ
Fusigobius longispinus
2008.9.18 西表 
クツワハゼ
Istigobius campbelli
2007.11.4 菖蒲沢 
ホシノハゼ
Istigobius hoshinonis
2008.11.1 菖蒲沢 
ホシカザリハゼ
Istigobius decoratus
2008.9.15 石垣 
マダラカザリハゼ
Istigobius rigilius
2008.9.15 石垣 
ケショウハゼ
Oplopomus oplopomus
2008.9.17 西表 
インド洋,太平洋域に分布。
日本では,奄美諸島以南。
内湾の砂泥底などに,
巣穴を作って住んでますが,
テッポウエビとは共生しないそうです。

雄は第1背鰭に黒色斑あり。
ダテハゼ
Amblyeleotris japonica
2008.6.28 葉山 
ヒメダテハゼ
Amblyeleotris steinitzi
2008.9.17 西表 
ミナミダテハゼ
Amblyeleotris ogasawarensis
2008.9.17 西表 
ハチマキダテハゼ
Amblyeleotris diagonalis
2008.9.18 西表 
ニチリンダテハゼ
Amblyeleotris randalli
2008.9.18 西表 
ヤマブキハゼ
Amblyeleotris guttata
2008.9.18 西表 
サラサハゼ
Amblygobius phalaena
2008.9.18 西表 
ジュウモンジサラサハゼ
Amblygobius decussatus
2008.9.17 西表 
キンセンハゼ
Amblygobius hectori
2008.9.15 石垣 
インド洋や西太平洋に分布。
日本では沖縄で普通に見られます。
珊瑚礁付近の砂地に生息。
体長5cm。フワフワ泳いでます。

黒褐色の体に3本の黄色縦線。
背鰭に大きな長円斑あり。
オトメハゼ
Valenciennea puellaris
2008.9.17 西表 
ヒメクロイトハゼ
Valenciennea parva
2008.9.17 西表 
ギンガハゼ
Cryptoceentrus cinctus
2008.9.18 西表 
タカノハハゼ
Cryptoceentrus caeruleomaculatus
2008.9.18 西表 
ヒノマルハゼ
Cryptoceentrus strigilliceps
2008.9.18 西表 
フタホシタカノハハゼ
Cryptocentus sp3
2008.9.17 西表 
ヒレナガネジリンボウ
Stonogobiops nematodes
2007.6.16 柏島 
キツネメネジリンボウ
Stonogobiops pentafasciata
2007.6.16 柏島 
ヤシャハゼ
Stonogobiops yasha
2007.6.16 柏島 
西部太平洋に分布。
頭部の朱色斑からの連想で,
天皇陛下により命名されました。
学名が付いたのは2001年です。

長い背鰭,黄色い眼も特徴的。
雄は胸鰭の先が少し黒いそうです。
シノビハゼ
Ctenogobiops pomastictus
2008.9.18 西表 
ハタタテシノビハゼ
Ctenogobiops tangaroai
2008.9.18 西表 
ヒメシノビハゼ
Ctenogobiops feroculus
2008.9.17 西表 
シノビハゼ属の1種
Ctenogobiops sp1
2008.9.18 西表 
カニハゼ(通称)
Signigobius biocellatus
2007.5.2 Palau 
西部太平洋の珊瑚礁域に生息。
日本には,いないので,和名なし。
「カニハゼ」は,通称です。

第1,第2背鰭に眼状斑があり,
カニの目に擬態しているらしい。
ぴょこぴょこ動く姿もカニっぽい?
イチモンジコバンハゼ
Gobiodon albofasciatus
2008.9.18 西表 
キイロサンゴハゼ
Gobiodon okinawae
2008.9.17 西表 
イロワケガラスハゼ
Byaninops erythrops
2008.9.18 西表 
西表や奄美大島で見られるハゼ。
ちょっぴりレアみたいですよ。
ユビエダハマサンゴについてます。
アナサンゴモドキ類にもつくそうです。

ヒトミシリハゼによく似ており,
素人では区別が難しいらしい。
ホシハゼ
Asterropteryx semipunctata
2007.6.16 柏島 
千葉県以南,インド洋・太平洋域。
岩礁や珊瑚礁域のガレ場に生息。
黒い体にちりばめられた青い星。
雄は背鰭が伸長。雌は丸い。

黒っぽくない個体もいました。
模様は結構変わるみたい。


2009.1.25公開
画面りせっと